弱冠5歳で子役デビューを果たし、その後女優、タレント、歌手、声優、ナレーターと幅広く活躍する芦田愛菜さん。
『Mother』、『マルモのおきて』など数々の有名ドラマ出演で話題の芦田愛菜さんですが、
過去には出演ドラマのスポンサー離れでCM企業が全撤退という問題ドラマにも出演されていました。
今回は、芦田愛菜のスポンサー離れがヤバい!赤ちゃんポストでCM全撤退!ということでその真相をお伝えしたいと思います。
目次
【衝撃】芦田愛菜からスポンサー全撤退!ドラマ『明日、ママがいない』の赤ちゃんポストがヤバい!

スポンサーが全撤退した芦田愛菜さん出演の問題のドラマは2014年1月15日スタートの日本テレビ系『明日、ママがいない』というドラマです。
こちらは、児童養護施設が舞台となっていて、様々な事情で親と離れた子どもたちの目線から「愛すること」・「愛されること」をテーマにしたサスペンスドラマという内容。

脚本監修は、「家なき子」企画・原案、「高校教師」「聖者の行進」脚本などで有名な野島伸司さん。
野島さん作品というと、センセーショナルな内容で衝撃的なドラマのイメージが強いですが、今回の『明日、ママがいない』も同じくショッキングな内容でした。

物語は、交際相手を灰皿で殴って母親が逮捕された少女・真希(鈴木梨央さん)が、児童養護施設「コガモの家」に預けられるところから始まります。
ここで芦田愛菜さんの役どころは、施設の代表格の少女「ポスト」。
名の由来は赤ちゃんポストに預けられていたことからそう名乗っていました。

内容の過激さは、さすが野島さんといった感じで、
ポストら施設で暮らす少女たちは、真希に対し「ママが彼氏鈍器で殴ったんでしょ?あだ名ドンキでいいよ」など無神経と思える言葉をぶつける。
「魔王」と呼ばれる施設長の佐々木(三上博史さん)は、杖で床をドンドンと叩き威圧する、言うことを聞かない子供は怒鳴りつけ殴る、バケツを持って立たせるなど、恐怖の存在だ。食事前には「泣け。お前たちはペットショップの犬と同じだ。飼い主の庇護欲をそそるように泣け。泣いた奴から食っていい」と言い放つシーンもあった。
引用元:野島伸司監修ドラマ「明日、ママがいない」に大反響 「児童養護施設はこんな所じゃない!」怒りの声もより
過激な内容ではありましたが、多くのファンコメントが寄せられていました。
明日ママがいないってすごい考えさせられるドラマだったなぁ…懐かしいまた見たい
— 有栖川 123 (@R_Alice123) September 25, 2021
今『明日、ママがいない』見てる。
— はなのん🍀 (@Hanano0824) June 12, 2021
小学生の時してたけどこのドラマめちゃ好き。
さらに、芸能界からも
第1話が放送された15日にはTwitterやブログに、視聴した感想が多数投稿された。お笑い芸人の博多華丸は、「明日 ママがいない 僕がいうとスナック常連客の独り言のようですが 釘付けです。 芦田愛菜ちゃん 凄い!!」とツイート。同じように、芦田の演技を絶賛する声は多く、タレントのベッキーは「芦田愛菜ちゃん、すごすぎません?」、AKB48・SNH48兼任の鈴木まりやも「芦田愛菜ちゃんてすごい…」とつぶやき、タレントの吉木りさは「想像をはるかに超えた真に迫る言葉の伝え方に脱帽せざるを得ませんでした」と称賛した。
引用元:賛否両論の「明日、ママがいない」……芸能人の間でも大反響「釘付け」「脱帽せざるを得ない」エンタメRBBより
このような大絶賛の裏で、放送開始からわずか1日後の1月16日、放送中止の申し入れがありました。
芦田愛菜・主演ドラマ「明日、ママがいない」からスポンサーが全撤退!

「明日、ママがいない」放送開始翌日の1月16日、熊本市の慈恵病院などが会見を開いて放送中止の申し入れをしました。
慈恵病院などの主張は、
「養護施設の子供や職員への誤解偏見を与える。人権侵害だ」
これには、ドラマ内の『赤ちゃんポスト』も大いに関連していたようです。
芦田愛菜ドラマ内の『赤ちゃんポスト』に抗議殺到!

放送中止の申し入れをした慈恵病院には、「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」が設置されていることで有名な病院です。
「こうのとりのゆりかご(赤ちゃんポスト)」とは
「ゆりかご」は、様々な事情で子どもを育てられない親が、人に知られず、病院に子どもを託す仕組みだ。
慈恵病院は赤ちゃんポスト設置による世間の反発は大きかったといいます。
「安易な子捨てを助長する」「子どもの出自を知る権利はどうなるんだ」――。当時の安倍首相も、記者団に「大変抵抗を感じる」と懸念を示していた。
引用元:赤ちゃんポストに座っていた男の子、18歳になり「宮津航一としてその後を伝えたい」…より
しかし、病院は
「事件になるようなケースでは、妊娠・出産を『周りに絶対に知られたくない』という事情を抱えた人が多い。秘密を守り通すことで、赤ちゃんを殺したり遺棄したりせず、『預ける』という選択肢を作りたかった」
引用元:赤ちゃんポストに座っていた男の子、18歳になり「宮津航一としてその後を伝えたい」…より
開設から15年が経ち、これまでに159人が預けられその後の人生を歩まれているんだそうです。

このような背景を持つ慈恵病院は「明日、ママがいない」の赤ちゃんポストという内容に向けて、病院に預けられている子たちの為にも徹底講義をしました。
慈恵病院側が問題視した理由の1つは芦田愛菜(17)が演じた主人公・キララの渾名だった。キララは赤ちゃんポストに預けられた過去があることから、「ポスト」と呼ばれていた。慈恵病院側は実際に赤ちゃんポストに預けられた子供たちが傷つくことを心配した。
引用元:綾野剛はガーシーの攻撃に耐えられるか 7月期「TBS主演ドラマ」の裏で新たな動きが デイリー新潮より
さらに、児童養護施設の関係者という人々から怒りの声も相次いでいて、
「こんなのあり得ません。もっと子供たちは純粋だし、職員は親元にいつか返すために本当に頑張ってるし!」
引用元:野島伸司監修ドラマ「明日、ママがいない」に大反響 「児童養護施設はこんな所じゃない!」怒りの声も jcast Newsより
「施設では体罰は虐待として通告義務があり、あのような光景は見られません。怒鳴っただけで通告されます」
「いくらドラマだからってもう少し内実を知って、脚本書いてほしい」
「今後施設児童が『親がいない、離れて暮らしている』ってだけで、学校で虐めやペット扱いされたり、同情されたりしたら許せない」
そして、児童養護施設から社会に巣立つ子供達の支援をしている、NPO法人「ブリッジフォースマイル」代表の林恵子さんも、Facebookより苦言を呈しています。
「一番残念なのは、施設ってこんなところ、職員ってこんな人たちって、思われる所。児童養護施設で、日々子ども達のために尽力している職員のみなさん、児童相談所のみなさんは、どんな思いでいるのでしょうか。里親さんも、怒っているんじゃないかな。子どもの人権侵害で訴えられてもおかしくない」
引用元:野島伸司監修ドラマ「明日、ママがいない」に大反響 「児童養護施設はこんな所じゃない!」怒りの声も jcast Newsより

こういった意見の中、日本テレビ側は一貫して放送を継続しました。
日本テレビはこうした反響を受けて、「ドラマは子どもたちの心根の純粋さや強さ、たくましさを全面に表し、子どもたちの視点から『愛情とは何か』を描くという趣旨のもと、子どもたちを愛する方々の思いも真摯に描いていきたい」とコメントした。今後も予定通り放送するとのこと
引用元:野島伸司監修ドラマ「明日、ママがいない」に大反響 「児童養護施設はこんな所じゃない!」怒りの声も jcast Newsより
そういった双方のやり取りの中、いよいよスポンサーも動き出しました。
芦田愛菜ドラマ「明日、ママがいない」からスポンサーが全撤退!

いよいよ、『明日、ママがいない』の第3話の時点でスポンサー全社のCMが放送されない異例の事態が起こります。
しかし、その上でも日本テレビ側は放送を続けました。
27日に定例会見を行った同局の大久保好男社長は「テレビ局の番組が大きな影響力を持っていることは認識しないといけない。『配慮が足りない』という趣旨の抗議を受け、その点は重く受け止めています」などと反省の弁を述べたうえで、「最後まで見ていただければ私たちの意図が理解していただけるだろう」と予定通り全9話を放送する方針を示した
引用元:ついにスポンサーが全撤退した日本テレビの問題ドラマ exciteニュースより
これを受けて、『明日、ママがいない』のCMはすべてACジャパン(旧公共広告機構)のCMに差し替えられることになってしまいました。
【まとめ】芦田愛菜のスポンサー離れがヤバい!赤ちゃんポストでCM全撤退!

いかがでしたでしょうか?
ちなみに、日本テレビ側が一貫して放送を継続した理由には、芦田愛菜さんら子役たちのキャスティングにもあったと言われています。
「もともと、同枠は松嶋菜々子主演ドラマを放送する予定だった。ところが、松嶋がドタキャンしたため、芦田にオファー。芦田は芸能界の実力者がしっかりバックアップし、作品をじっくり選んでいたが、日テレの“窮地”にオファーを快諾し出演。さらに、芦田のほかに主要な子役は大手芸能プロばかりで、ただでさえ各芸能プロに大きな“貸し”があるのに、スポンサーの撤退で打ち切りというわけにはいかなかった」(テレビ関係者)
引用元:ついにスポンサーが全撤退した日本テレビの問題ドラマ exciteニュースより
日本テレビ側もスポンサーと芸能プロとの間で頭を悩ましていたという事なんでしょうか。
今後も様々なドラマが出てくるでしょうが、これからはさらに内容には注意していかないといけない時代になりそうですね。
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